GIGAスクール構想に揺れる!南の島の学校を支えるICT支援員「DX先生」

*本求人は募集を終了いたしました。

九州南西部、奄美群島のひとつ、リーフ(サンゴ礁)で囲まれ、春には花が咲き誇る沖永良部(おきのえらぶ)島。そんなのどかな島の小・中学校に、大きな変化が起きています。

文部科学省が取り組む、全国の児童・生徒に1人1台のコンピューターと高速ネットワークを整備する「GIGAスクール構想」。「Global and Innovation Gateway forAll(全ての児童・生徒のための世界につながる革新的な扉)」という壮大な名前からも大きな期待が込められる一方で、課題も山積みです。

授業は今まで通りある中で、児童たちのアカウント管理、ネットワークトラブル対応、タブレット自体の使い方…やることばかりが増えていき、先生も生徒も大忙し!そこで和泊町では、島の教育現場のICTによる進化を支える「DX先生」(ICT支援員)を募集します!

DX:デジタルトランスフォーメーション。デジタル技術による変革。

タブレットは活かしたいが教育現場は忙しい

和泊小学校に行くと、運動場で順々にハードルを跳ぶ体操服姿の児童たちの姿。よく見るとその手にはタブレット(Chromebook)が握られています。

「タブレットで、ハードルを跳ぶ姿をお互いに動画で撮って確認させています。自分の動きはなかなか見られないので、こうしてすぐに確認できる即時性はいいですね」

そう話すのは同校の森田先生。体育以外にも、屋内の授業ではクラウド上で児童の意見を集約したりスペース上の制限がないのでたくさん書ける。図画工作で資料が必要なときには、各々のタブレットで調べられるので時短と主体性につながる。

このようにメリット尽くしに感じるGIGAスクール構想。しかし、約600台という数のタブレットが現場に与えるものはそれだけではありません。同校の情報教育担当の宮田先生は、「いいものだけど活かし切れていない部分も多い」と課題を話します。

「教員がタブレットの扱いを学ぶ研修時間が十分に取られていない中、今まで通り授業はあり時間の余裕がない状況です。アカウント管理や、ネットワークや端末のトラブル対応も少なくない。そもそも、低学年はまだローマ字を学んでいないのでキーボードも打てない状態です」

一方で、「離島だからこそICTの可能性は高い」と期待も込めます。

「私はここに転勤して2年目ですが、おきのえらぶ島はすごく魅力的な場所です。もし私が他県にいたらこの学校と交流したい。島の子どもたちにとっても、国内外問わずオンラインで交流できることは、離島にいながらグローバル感覚を培うチャンスだと思っています」

和泊小学校は町内で一番生徒数の多い小学校ですが、ほかの小学校3校と中学校2校もまた似た課題を抱えています。今回募集する「DX先生」(ICT支援員)は町内6校の、アカウント管理や端末関連トラブル対応、そしてタブレットやウェブカメラなどICT機器を活かした新時代の授業を先生とともに考えることがミッションです。

スキルよりも教育への姿勢や熱意が大切

どんな人と出会いたいか、宮田先生と森田先生に伺いました。

宮田先生「理想は、ICTスキルに長け教員を目指している人です。ICT支援員は教員ではありませんが、子どもたちの目には私たちと同じ『先生』に映ります。たとえば、挨拶をするとか、子どもが悪いことをしていればきちんと声を掛けるとか、そうした姿勢は大切です」

森田先生「『(タブレットの)便利な機能だから使おう』と言って、子どもたちの学習目標が達成されなければ本末転倒です。学習指導要領をある程度把握して、『目標を達成する上でどう使えるか』と考えられる方に来てほしいです」

また、先生のスキルもさまざま。タブレットやICT機器の運用方法を共有するためのコミュニケーション力が求められます。その上で、教育への関心が相互理解の鍵になるとのこと。

まとめるとこのような内容です。

・教員を目指していたり、教育に関心のある方。
・子どもに寄り添い成長をともに喜ぶことができる方
・自ら情報を収集、分析し、企画立案、実践できる方。
・世代など属性を問わず積極的にコミュニケーションのとれる方
・PCやタブレット端末(Chromebook)の高度な操作技術やICTの知識がある方
・島暮らしに興味のある方

和泊町HPはこちら!
鹿児島県和泊町ホームページ

沖永良部島の観光・生活情報についてはこちらから!
沖永良部島 観光案内|おきのえらぶじま観光協会【公式】
沖永良部島 和泊町の移住情報サイト「くらすわどまり」


取材・撮影・執筆:ネルソン水嶋@南国書斎

和泊町地域おこし協力隊「DX先生(ICT支援員)」募集要項

主な業務

1.授業支援(授業計画の作成支援・ICT機器の準備,操作支援等)
2.環境整備(アカウント管理支援,日常メンテナンス支援,ネットワークトラブル対応)
3. 校務支援(HPの作成・更新等の情報発信の支援等)
4. 研修支援(研修の企画支援,準備,実施支援等)

応募要件

以下のすべての項目に該当する方が対象となります。
1.条件不利地域(過疎法、山村振興法、離島振興法等の指定地域)を除く都市地域等から生活拠点を和泊町内に移すとともに和泊町に住民票を異動できる方
2.地方公務員法第16条に規定する職員の欠格条項に該当しない方
3.原則、20歳以上の方
4.心身ともに健康で、誠実に職務を行うことができる方
5.普通自動車運転免許を有している方
6.タブレット端末(Chromebook)の操作やICTの知識が豊富な方
7.協調性がありコミュニケーション能力が高い方
8.協力隊任期終了後、和泊町に定住する意志のある方

応募人員

1名

勤務地(活動地)

和泊町役場(原則和泊町内となりますが、内容によっては島内での活動もあります)

勤務時間

月曜日~金曜日の8時30分~17時00分(休憩1時間)
※必要に応じて時間外及び休日に活動を行うことがあります。その場合は、時間外手当支給または平日振替
休日:土・日・祝日,年末年始

雇用形態・期間

・身分は和泊町会計年度任用職員とし、地方公務員法に基づき和泊町長が任命します。
・任用期間は1年間とし、面談及び人事評価により、最長3年間まで再度の任用ができるものとします。
・協力隊としてふさわしくないと判断した場合は、任用期間中であっても任用を取り消すことができるものとします。

給与等

・月額166,000円 ※実績に応じて翌年度以降昇給有り。
・期末手当(6月,12月)
・通勤手当(自宅から2km以上の場合2km以上5km未満:月額2,000円,5km以上:月額4,100円)

待遇・福利厚生

・社会保険完備(健康保険・厚生年金)
・年次有給休暇(6カ月経過後から付与)及び慶弔に係る休暇等の制度があります。
・協力隊としての職務に影響のない範囲で副業可能ですが、事前に相談ください。
・任用期間中の住居は町が借り上げし貸与いたします。※光熱水費等は自己負担となります。
・活動に必要なパソコン、車輌(公用車)は町が用意したものを使用できるほか、消耗品,出張旅費等は、活動予算の範囲内で町が負担します。
・移動手段として自家用車(自動車・バイク等)は必要不可欠ですので、個人で用意してください。

【隊員側で負担する経費】
1.本町までの交通費(面接時を含む。)
2.引越し費用(運送費)
3.自己都合による帰省費用・旅費・その他経費
4.生活に要する水道光熱費
5.自家用車(自動車・バイク等)

募集締切

令和4年1月4日(火)※原本郵送必着

応募方法

市販の履歴書(顔写真添付)に必要事項を記入の上、地域おこし協力隊応募用紙、居住地を確認できる書類(免許証及び住民票抄本又はマイナンバーカードの写し等)を添えて、下記の応募先まで令和4年1月4日必着で送付してください。
※職歴については詳細に記入してください。
※提出書類は返却しません。

選考方法

1.第1次選考:書類審査
※応募書類をもとに書類選考を行います。選考結果は応募者全員に文書で通知します。

2.第2次選考:オンライン面接(第1次選考合格者のみ)
※第1次選考合格者対象にオンライン面接を行います。
※日時等は第1次選考結果通知の際にお知らせします。

3.最終選考結果の通知
※第2次選考後、面接者に選考結果を文書で通知します。
※和泊町への住民票の異動は、必ず任用日以降に行ってください。

3.最終選考結果の通知
※第2次選考後、面接者に選考結果を文書で通知します。
※和泊町への住民票の異動は、必ず任用日以降に行ってください。

応募書類など

書類送付・お問い合わせ先

〒891-9192
鹿児島県大島郡和泊町和泊10番地
和泊町教育委員会事務局 上別府(びゅう)
電話:0997-92-0009
FAX:0997-92-2116
メール:kyouiku@town.wadomari.lg.jp